18クラウンロイヤルサルーンGは、「ゼロクラウン」という新たな開発コンセプトのもと誕生した、クラウンシリーズの中でも特に完成度の高いモデルとして知られています。その高級感あふれる内装や、快適性・静粛性に優れた乗り心地は、発売から年数が経った現在でも多くの支持を集めています。本記事では、18クラウンロイヤルサルーンGの魅力をあらゆる角度から徹底的に解説します。
前期と後期の違いや、各グレードごとの装備差、中古車市場における買取相場の傾向など、購入前に知っておきたい情報も詳しく紹介します。また、購入後の楽しみ方として人気のカスタムポイントや、おすすめのパーツ選びについても触れていきます。
18クラウンロイヤルサルーンGに興味を持ち、「中古での購入を検討している」「装備の違いを知りたい」「自分に合ったグレードを見極めたい」と考えている方にとって、この記事が役立つ内容となるはずです。
🚗 前期と後期の違いやグレードごとの違い
🚗 中古車としての選び方や注意点
🚗 買取相場やカスタムのポイント
18クラウンロイヤルサルーンGの魅力を徹底解説
✅ ゼロクラウンとして登場した背景とは
✅ 前期と後期の違いを装備面で比較
✅ 内装の高級感と快適性に注目
✅ 中古市場での人気の理由を解説
✅ 高級セダンとしての魅力を分析
ゼロクラウンとして登場した背景とは
18クラウン、通称「ゼロクラウン」は、それまでのクラウンとは異なる大胆な方向転換を図ったモデルです。これはトヨタが掲げた「すべてをゼロから見直す」という開発コンセプトに基づいており、クラウン史における大きな節目となったモデルです。
それ以前のクラウンは、国内市場を中心とした保守的なセダンというイメージが強く、顧客層も中高年男性を中心に固定化していました。その結果、販売台数は安定していたものの、若年層やグローバル市場に対してのアピール力には限界があったのです。こうした背景から、クラウンブランドに対する刷新の必要性が高まりました。
これを受けて開発されたゼロクラウンでは、プラットフォームを一新し、走行性能や安全性を大幅に向上させています。具体的には、全長・全幅の拡大による居住性の改善や、V6エンジン+6速ATの採用、4輪独立サスペンションの導入によって、運転の楽しさや快適性が格段に進化しました。
また、デザイン面でも大胆な変更が施されました。それまでのクラウンが持っていたやや保守的な印象を脱却し、よりシャープで現代的なフォルムへと進化したのです。これにより、従来のユーザーに加え、比較的若い世代からも注目されるようになりました。
このように、ゼロクラウンとは単なる新型車という枠を超え、クラウンというブランドそのものを見直し、再構築するために生まれた車です。走行性能、装備、デザインの全てにおいて進化を遂げた18クラウンは、まさに「新世代クラウン」としての第一歩を印象付ける存在となりました。
前期と後期の違いを装備面で比較
18クラウンロイヤルサルーンGには、前期モデルと後期モデルが存在します。外観の印象こそ大きく変わらないものの、装備や細部の設計にいくつかの明確な違いがあります。ここでは、装備面に焦点を当てて両者の違いを具体的に解説します。
まず、外観で最もわかりやすい違いは、ヘッドランプとテールランプの意匠です。前期型のヘッドランプレンズはややグリーンがかったクリア仕様であるのに対し、後期型ではスモーク調に変更されています。これにより、前期よりも引き締まった印象を持たせています。また、フロントグリルのフィン数も前期は4本、後期は6本とされており、より重厚感を感じさせるデザインになっています。
一方で、装備の充実度についても差があります。後期モデルでは、HDDナビゲーションシステムが標準装備となったほか、G-BOOK対応機能やプリクラッシュセーフティシステムなど、安全性・利便性を高める機能が追加されました。これにより、運転支援機能においても現代の車両に近づいた印象があります。
さらに、内装の質感にも微調整が加えられています。木目パネルの色調や加飾パーツの変更など、細かな部分で高級感を高める工夫が施されており、見た目の印象だけでなく触れたときの感触にも変化が見られます。
ただし、前期型にもメリットがあります。中古市場では前期モデルの方が価格が抑えられている傾向があり、装備の違いをさほど重視しない方にとってはコストパフォーマンスの高い選択肢となります。
このように、前期と後期では細かな装備の違いが複数存在し、特に快適性や安全機能の面で後期が優れているといえます。ただ、予算や使用目的に応じて前期を選ぶことにも十分な価値があります。選択にあたっては、自身が重視する機能や予算とのバランスをよく考えることが重要です。
内装の高級感と快適性に注目
18クラウンロイヤルサルーンGの魅力を語る上で、内装の質感と快適性は見逃せない要素です。この車は、高級セダンとしての品格を内装デザインや装備の随所に反映させており、乗る人に上質な時間を提供します。
まず、内装に使われている素材から見ていきましょう。シートは本革が標準装備であり、その質感はしっとりとした柔らかさがありながらも耐久性に優れており、長時間のドライブでも体をしっかりと支えてくれます。さらに、ロイヤルサルーンGにはシートヒーターやベンチレーション機能が備わっており、夏場でも冬場でも快適に過ごせる空間が確保されています。
次に注目すべきは、運転席周りの快適装備です。運転席には3つのポジションを記憶できるメモリー機能があり、ボタン一つで自分好みのシートポジションに自動で調整できます。また、ハンドル位置も電動で調整可能な仕様が多く、乗り降りの際には自動で引き上げる機能も搭載されている個体があります。こうした細かい配慮が、日常の使い勝手を格段に高めているのです。
後部座席もまた、この車の快適性を支える重要なポイントです。ロイヤルサルーンGでは、後席にもシートヒーターやリクライニング機能が搭載されており、長距離移動でも後部に座る人がストレスを感じにくくなっています。また、リアサンシェードやサイドサンシェードといった日除け装備もあり、日差しの強い日でも快適に過ごすことができます。
そのほかにも、ドリンクホルダーの位置や収納スペースの多さ、木目パネルを多用した落ち着きあるインテリアデザインなど、目に見える部分から手に触れる部分まで、全体的に丁寧に仕上げられている印象を受けます。派手さはないものの、クラウンらしい上品さと実用性を兼ね備えた空間です。
このように、18クラウンロイヤルサルーンGの内装は、見た目の高級感だけでなく、実際の使い心地にも優れています。車内での時間を快適に、そして上質に過ごしたいと考える方にとっては、非常に満足度の高いセダンだと言えるでしょう。
中古市場での人気の理由を解説
18クラウンロイヤルサルーンGは、新車販売が終了してから時間が経っているにもかかわらず、中古市場では根強い人気を誇っています。その背景には、複数の要因が絡んでいますが、特にコストパフォーマンスの高さと装備内容の充実度が挙げられます。
まず、価格面について触れておきましょう。現在、18クラウンロイヤルサルーンGは、年式や走行距離によってばらつきはあるものの、状態の良い車両でも比較的手頃な価格で購入できる傾向にあります。中には車両本体価格が30万円前後で販売されている例もあり、かつて400万円を超えていた高級車とは思えない価格帯となっています。この価格でありながら、上質な乗り心地と装備を手に入れられる点が、消費者にとって非常に大きな魅力となっているのです。
また、搭載されている装備が充実していることも人気の要因です。本革シート、電動シート、シートヒーター、純正ナビゲーション、HDDシステム、後席用のサンシェードや冷蔵庫機能など、上位グレードならではの快適装備が標準もしくはオプションで多数搭載されています。これらの装備は、年式の割に現代の車と比べても引けを取らないレベルであるため、中古で購入しても満足度が高いのです。
さらに、18系クラウンはエンジンや足回りの耐久性が高く、メンテナンスをしっかり行えば長く乗れることも評価されています。実際、走行距離が15万キロを超える車両でもしっかり整備されていれば調子良く走ることが多く、コストを抑えながらも高級セダンを楽しみたい層には特に好まれています。
ただし、年式が古いため、電子部品の劣化や一部装備の故障リスクがある点には注意が必要です。例えば、リアサンシェードの故障やHDDナビの不具合などが挙げられます。これらの修理には部品代や工賃が高額になるケースもあるため、購入前には装備の動作確認を入念に行うことが望ましいです。
このように、18クラウンロイヤルサルーンGは「高級感」「装備の充実」「価格の安さ」といった複数の魅力が重なっており、中古市場で安定した人気を保ち続けています。安価で手に入る高級セダンを求めている方にとっては、非常に価値ある一台といえるでしょう。
高級セダンとしての魅力を分析
18クラウンロイヤルサルーンGは、国産車の中でも高級セダンとして高い完成度を誇るモデルです。その魅力は、外装や内装のデザイン性だけでなく、静粛性・走行性能・快適装備といった総合的なバランスの良さにあります。高級車に求められる基本要素がきちんと備わっているからこそ、発売から年数が経過した現在でも評価が高いのです。
まず注目したいのは、走行時の静粛性です。18クラウンロイヤルサルーンGは、遮音材の配置やボディ構造の工夫によって、エンジン音や外部の騒音を極力車内に伝えないよう設計されています。100km/hでの高速走行時でも、車内は落ち着いた雰囲気が保たれ、長距離移動でもストレスを感じにくい静けさが魅力です。これにより、同乗者との会話も快適に行える環境が整えられています。
次に、乗り心地についてです。この車には前後に独立したサスペンションが採用されており、路面からの衝撃をしなやかに吸収してくれます。特にロイヤルサルーンGでは、上位グレードにふさわしいセッティングが施されており、柔らかすぎず、かといって突き上げの強い硬さもない絶妙な乗り味が特徴です。こうした足回りの設定は、街乗りから高速走行まで幅広いシーンで安定した走行を実現しており、ドライバーだけでなく同乗者にも優しい設計だと言えます。
また、装備の充実度も高級セダンとしての価値を支えるポイントです。ロイヤルサルーンGでは、本革シートをはじめ、シートヒーター、電動サンシェード、純正ナビゲーション、スマートキーなど、当時としては先進的だった快適装備が数多く搭載されています。特に後部座席においては、リクライニング機能や冷蔵庫など、乗る人のくつろぎを最優先に考えた設計がなされており、運転手付きで利用するユーザー層にも対応した仕様です。
見た目のデザインにおいても、無駄を省いたシンプルかつ品のあるスタイリングが特徴です。フロントグリルの縦フィンや王冠エンブレム、スモーク調のヘッドランプなどが高級感を演出し、若々しさと落ち着きを併せ持った印象を与えます。年式が古くなった現在でも古臭さを感じさせず、一定のステータス性を維持している点も見逃せません。
ただし、高級セダンであるがゆえのデメリットも存在します。例えば、燃費性能は現代のダウンサイジングターボ車などと比較すると劣ります。また、3.0Lエンジンによる自動車税や重量税の負担も大きく、維持費の面ではやや覚悟が必要です。それでもなお、多くのユーザーがこの車を選ぶのは、「乗る価値がある」と実感できる品質があるからでしょう。
このように、18クラウンロイヤルサルーンGは、静粛性、乗り心地、装備、デザインのいずれにおいても高水準でまとまっており、高級セダンとしての本質をしっかりと押さえたモデルです。華美ではないが本質を追求した一台であり、質実剛健という言葉がよく似合う、そんなクルマです。
18クラウンロイヤルサルーンGを購入する前に知るべきこと
✅ グレードごとの装備差をチェック
✅ 中古車として購入する際の注意点
✅ カスタムの自由度とおすすめパーツ
✅ 買取相場の推移と高く売るコツ
✅ 維持費や故障リスクについて解説
✅ 他のクラウングレードとの違いとは
グレードごとの装備差をチェック
18クラウンには複数のグレードが用意されており、その中でもロイヤルサルーンとロイヤルサルーンGは特に比較されやすい存在です。見た目は似ていても、細かく見ていくと装備内容には明確な差があります。ここでは、グレードごとの主な装備差に注目し、それぞれがどのようなユーザーに向いているのかを解説します。
まず、ロイヤルサルーンとロイヤルサルーンGでは、シート周りの快適装備に大きな違いがあります。ロイヤルサルーンGは助手席に電動リクライニングや前後スライド用のスイッチが付いており、運転席からでも簡単に操作できるのが特徴です。この機能は、同乗者が休憩したいときやシート位置を調整したい場面で非常に便利で、まさに上位グレードならではの装備といえます。一方、ロイヤルサルーンにはこれらの操作ボタンはなく、助手席の快適性はやや控えめです。
また、後部座席に関しても、ロイヤルサルーンGではリクライニング機能が備わっており、さらにシートヒーターやリアオートエアコン、冷蔵庫機能など、まるでVIP待遇のような装備が整っています。これに対してロイヤルサルーンは、基本的な快適装備こそあるものの、後席の電動調整やシートヒーターなどは搭載されていないケースが多くなっています。
さらに細かな部分として、ドアや天井周りの素材、メッキ加飾の有無、照明類の明るさや質感にも差が見られます。たとえば、ロイヤルサルーンGではサンシェードが電動で作動する仕様が多く、遮光性や利便性の面で優れていますが、下位グレードでは装着されていないか、手動式である場合もあります。
このように、18クラウンのグレード選びは、装備の有無によって日々の使用感が大きく変わるポイントです。予算だけで判断するのではなく、どの機能を重視するかを明確にして選ぶことで、満足度の高い買い物につながるでしょう。
中古車として購入する際の注意点
18クラウンロイヤルサルーンGを中古車として購入する際には、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。外見がきれいであっても、年式や走行距離、電装品の状態によっては想定外の出費につながることもあるからです。
まず確認しておきたいのが、走行距離とメンテナンス履歴です。クラウンはもともと耐久性に優れた車種ではありますが、10万kmを超える走行距離になると、サスペンションや電装部品などに経年劣化が出始める可能性があります。とくに18クラウンは電子制御系の装備が多いため、整備記録簿がしっかりと残されているかを確認することが重要です。記録が無い場合、過去の整備状況が把握できず、思わぬ故障リスクを抱えることになりかねません。
次に注意したいのが、ナビゲーションやHDDオーディオなどの電子機器の動作確認です。18クラウンの時代には、HDDナビが先進装備とされていましたが、現在では地図データが古くなっているだけでなく、機器自体が故障しやすくなっているケースも増えています。部品の供給が終了していることもあるため、購入前には動作チェックを入念に行いましょう。
さらに、リアサンシェードやシートヒーター、冷蔵庫といった豪華装備も、現在すべてが正常に作動するとは限りません。これらの装備は修理費が高額になることが多く、とくにリアサンシェードの修理は10万円以上かかる場合もあるため、壊れていても修理を断念するオーナーが少なくありません。装備が魅力でこのグレードを選ぶのであれば、その稼働状況は必ずチェックしておくべきです。
また、車体価格だけに注目するのも危険です。格安で販売されている個体は、見えない部分で修復歴がある、消耗品が未交換のまま、あるいはバッテリーが弱っているなど、追加で整備費が必要になるケースが多く見られます。車両本体価格が安くても、最終的な出費が大きくなることは珍しくありません。
このように、18クラウンロイヤルサルーンGを中古で選ぶ際には、見た目だけで判断せず、装備の動作確認やメンテナンス状況の確認を徹底することが重要です。信頼できる販売店での購入や、第三者による車両チェックを受けることで、リスクを減らしながら安心して購入できるでしょう。
カスタムの自由度とおすすめパーツ
18クラウンロイヤルサルーンGは、高級セダンでありながらカスタムの自由度が比較的高いモデルとしても知られています。その理由のひとつは、販売台数が多く、社外パーツの供給が豊富であることです。また、ベースの設計に余裕があるため、足回りやホイールの変更などにも柔軟に対応でき、ドレスアップ派にも機能重視派にも適した素材と言えます。
まず外装カスタムについてですが、もっとも人気があるのはホイールと車高調の交換です。純正は16インチホイールが多く、見た目にやや物足りなさを感じることがあります。そのため、18〜19インチ程度の社外ホイールに変更することで、全体の印象が引き締まり、高級感とスポーティさを両立できます。合わせてローダウンを施せば、セダンならではのスタイリッシュなシルエットが際立ちます。なお、ローダウンの際は乗り心地を損なわないよう、サスペンションの選定には注意が必要です。
次に、内装カスタムにも注目が集まっています。クラウンの内装はもともと高級感があるため、無理に手を加える必要はありませんが、LEDルームランプや間接照明の追加といった細かなアレンジで雰囲気を一段と引き上げることができます。また、ウッド調パネルや本革巻きパーツなどを社外でアップグレードすることで、より自分好みの空間を作り出すことが可能です。
さらに、マフラーの交換も定番のカスタムです。純正マフラーは静粛性重視の設計ですが、社外マフラーに換えることで排気音に迫力を加えつつ、適度なスポーツ性を取り入れることができます。ただし、騒音規制に配慮した製品を選び、車検対応であることを確認しておくことが大切です。
加えて、ナビゲーションやオーディオのアップグレードも効果的です。純正HDDナビは性能面で時代遅れになっていることが多く、最新のAndroidナビやApple CarPlay対応モデルに換装すれば、使い勝手が格段に向上します。
このように、18クラウンロイヤルサルーンGはベースの完成度が高いため、大きく手を加えなくてもカスタムの効果が実感しやすいモデルです。センス良くアレンジすれば、快適性や高級感を損なわずに自分だけの1台へと仕上げることができるでしょう。
買取相場の推移と高く売るコツ
18クラウンロイヤルサルーンGの買取相場は、年式や走行距離によって変動が大きいものの、近年は一時期の底値からやや回復傾向にあります。特に状態の良い個体や人気の装備を備えた車両については、相場以上の価格がつくケースも見られるようになってきました。
その背景には、近年の中古車市場における需要の変化があります。近年はセダン全体の新車販売が減少しており、高級感を持った中古セダンへの関心が再び高まっている傾向があります。また、半導体不足による新車納期の長期化も、中古市場でのクラウン人気を後押ししている要因のひとつです。
では、18クラウンロイヤルサルーンGを少しでも高く売るには、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。まず大切なのは、日頃のメンテナンス記録をしっかりと保管しておくことです。整備記録簿が揃っていれば、車両の管理状態が良好であることを証明でき、査定額の加点対象になります。特に、タイミングベルト交換やバッテリー交換など、大掛かりなメンテナンスを実施した記録は大きなアピールポイントになります。
次に、査定のタイミングも重要です。多くの場合、年度末や決算期、ボーナス時期には中古車の流通が活発になるため、その前後に合わせて売却することで高値がつきやすくなります。また、複数の業者に一括査定を依頼することで、相場を把握しつつ、より良い条件を引き出すことが可能です。
さらに、純正オプションや高級装備が残っているかどうかも査定に大きく影響します。例えば、純正ナビゲーションやマークレビンソンのオーディオシステム、冷蔵庫、リアサンシェードといった装備が故障なく機能している車両は、それだけで付加価値が上がる傾向にあります。逆に、社外品の装着や過度なカスタムがされている場合、純正復元が必要になる可能性があるため減点対象になることもあります。
洗車や車内清掃といった基本的な手入れも忘れてはいけません。査定前に簡易的でも良いので内外装を整えることで、第一印象が良くなり、結果的に買取額がプラスになるケースは少なくありません。
このように、18クラウンロイヤルサルーンGの買取価格は、売る時期・状態・装備の有無・交渉の工夫によって大きく差が出ます。愛車の価値を正しく評価してもらうためにも、日常のメンテナンスと売却時の準備を怠らないことが大切です。
維持費や故障リスクについて解説
18クラウンロイヤルサルーンGを所有・運用していく上で、維持費と故障リスクについての理解は欠かせません。高級セダンという位置づけゆえに、購入価格は中古で手頃になっていても、維持にかかるコストや手間は想定以上になる場合があります。ここでは、現実的な負担と注意すべきポイントを整理します。
まず維持費の中で最も大きな部分を占めるのが、自動車税と燃料代です。ロイヤルサルーンGは3.0LのV6エンジンを搭載しているため、自動車税は年額でおよそ5万1,000円(地域により差異あり)となります。さらに、ハイオク仕様のエンジンであるため、レギュラーガソリンよりも単価が高く、実燃費が街乗りで6〜8km/L前後と低めであることから、燃料コストが嵩みやすい点には注意が必要です。
次に車検やメンテナンス費用について見ていきます。高年式車ではないため、消耗部品の交換頻度が上がり、定期的な整備が重要になります。特にブッシュ類、ショックアブソーバー、ブレーキ関連の部品は、10万km前後で交換が必要となるケースが多く、費用は数万円から十数万円に及ぶこともあります。純正部品は比較的高価なうえ、ロイヤルサルーンGは装備が多いため、修理にかかる作業工賃も割高になりがちです。
故障リスクについては、年式的に避けて通れない問題がいくつか存在します。具体的には、HDDナビやリアサンシェード、シートヒーターなどの電装系に不具合が生じることがあります。これらの装備は便利である反面、故障時の修理費が高額になる傾向があります。特に、リアサンシェードのモーター不良などは、部品代と工賃を合わせて10万円近くになる場合もあります。
一方で、エンジンやミッションといった車の基幹部分に関しては、丁寧に乗られていた個体であれば信頼性は高く、大きなトラブルが少ない点も特徴です。ただし、定期的なオイル交換や冷却水の点検など、基本的な整備を怠ると長期的には不具合のリスクが高まるため、定期点検を習慣化することが望まれます。
このように、18クラウンロイヤルサルーンGは走行性能や快適性に優れた車ですが、その性能を維持するには一定のコストが必要です。購入を検討している場合は、車体価格の安さだけでなく、維持や修理に関する負担も十分に考慮しておくべきでしょう。
他のクラウングレードとの違いとは
18クラウンには、ロイヤルサルーンGのほかにも、ロイヤルサルーン、ロイヤルエクストラ、アスリート、マジェスタといった多様なグレードが存在します。それぞれのグレードには明確なコンセプトの違いがあり、装備内容や走行性能に差があるため、用途や好みに応じた選択が重要です。
ロイヤル系グレードの中で最上位に位置づけられるのが、ロイヤルサルーンGです。内装の豪華さ、後席の快適装備、静粛性などにおいて頭ひとつ抜けており、運転する人だけでなく、乗せる人の快適性まで重視した作りになっています。特に後席に電動リクライニングやシートヒーター、リアオートエアコン、冷蔵庫などが搭載されている点は、他のグレードには見られない大きな特長です。
一方で、ロイヤルサルーンはロイヤルサルーンGよりも装備をやや簡略化した仕様で、助手席の電動操作や後席装備の一部が省かれていることが多くなります。日常使いとしては十分な機能を備えているものの、快適性を最重視する場合には物足りなさを感じる可能性があります。価格面ではロイヤルサルーンの方が中古市場で安く流通しているため、コストパフォーマンス重視の方には選択肢として適しています。
さらに、アスリートグレードはロイヤル系とは異なり、走りを意識したスポーティなセッティングがされています。サスペンションが引き締められ、3.5Lエンジン搭載車も存在するなど、加速性能やコーナリング性能に優れているのが特徴です。ただし、乗り心地はロイヤルサルーンGに比べて硬めで、同乗者の快適性を重視したい人には向いていないかもしれません。
最上級グレードにあたるマジェスタは、排気量4.3LのV8エンジンを搭載し、内外装の質感や静粛性もクラウンシリーズの中では別格です。価格帯も高く、維持費もそれに比例して上がるため、所有にはある程度の覚悟が必要になります。
このように、18クラウンの中でもロイヤルサルーンGは「快適性と高級感のバランスを重視したグレード」として明確な立ち位置を持っています。他グレードとの違いを把握することで、自分の用途に合った最適な選択ができるでしょう。選ぶポイントは、どこまで装備を求めるか、どのような走りを期待するかという点に尽きます。
18クラウンロイヤルサルーンGの魅力を総まとめ
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ゼロクラウンとして全体を刷新した先進的モデル
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前期型と後期型で装備やデザインに明確な違いがある
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本革シートや電動サンシェードを標準装備している
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高い遮音性によって静かで落ち着いた車内空間を確保
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独立サスペンションによって快適な乗り心地を実現
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一部にプリクラッシュセーフティなどの安全機能を搭載
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中古市場では装備内容に対して価格が手頃で人気が高い
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購入時には整備記録や電装品の動作確認が必要になる
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社外パーツが豊富でカスタムの自由度が高い
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HDDナビや電動装備には経年劣化のリスクがある
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助手席や後席の快適性においてグレードごとの差が大きい
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ロイヤルサルーンGは装備重視のユーザーに適している
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アスリートは走りを重視しマジェスタは上級志向に応える
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3.0Lエンジンゆえに維持費は高めであることに注意が必要
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メンテナンス次第では長期間の使用にも十分耐えられる