フェアレディZは1969年に登場して以来、日本を代表するスポーツカーとして多くのファンに支持されてきました。「フェアレディZ 歴代 最強」というワードで検索しているあなたも、おそらくZの中でどのモデルが最も優れているのか、その答えを求めているのではないでしょうか。
この記事では、初代S30から最新のZ34、RZ34に至るまで、各モデルの特徴を形式一覧で紹介しながら、歴代の人気や価格、販売台数などの視点から総合的に比較していきます。特にZ32の革新性や、Z34の現代的な性能にも注目し、どのモデルが「一番人気なのは?」という問いに答えるヒントを探っていきます。
また、中古市場での相場や今の価値、なぜフェアレディZが「買えない」と言われる理由、さらには「スープラとZどっちが速い?」「最高時速は?」といった疑問にも触れながら、フェアレディZの真の魅力と、歴代最強とされるモデルの評価を深掘りしていきます。
あなたにとって理想のZが見つかるよう、各世代の魅力を余すところなく解説します。
🚗 歴代フェアレディZのモデルごとの特徴や性能の違い
🚗 人気・価格・販売台数から見た各モデルの評価
🚗 フェアレディZがなぜ買いにくいのかという現状
🚗 フェアレディZとスープラの性能比較や最高時速の目安
フェアレディZ歴代最強モデルを徹底比較
✅ 歴代フェアレディZの形式一覧を紹介
✅ Zの中で一番人気なのは?
✅ 歴代の人気・価格・販売台数で見る評価
✅ S30型Z432の伝説的なスペックとは
✅ Z32型の革新性とその魅力を再評価
✅ 最新型Z34とRZ34 NISMOの性能比較
歴代フェアレディZの形式一覧を紹介
フェアレディZは、1969年に初代S30型が登場して以来、日産のスポーツカーとして多くのファンに支持されてきました。ここでは、各世代の形式を一覧で紹介し、それぞれの特徴を簡潔に解説します。
まず、初代モデルにあたるS30型(1969年〜1978年)は、フェアレディZの原点ともいえる存在です。特にZ432などは高性能モデルとして名を残しており、今でもコレクターズアイテムとして高値で取引されています。
続いてS130型(1978年〜1983年)は、デザインがより流線型に進化し、快適性を重視したモデルです。スポーツ性よりもラグジュアリーな側面が強まりました。
3代目となるZ31型(1983年〜1989年)は、初めてターボエンジンを搭載し、電子制御技術の導入が始まった世代です。この頃から日産の先進技術が本格的に取り入れられるようになりました。
4代目のZ32型(1989年〜2000年)は、ダブルウィッシュボーンサスペンションやツインターボを採用し、その革新性と高性能で世界的にも高く評価されました。デザインも近代的で、現在も人気のあるモデルです。
その後、Zは一時生産終了となりましたが、2002年に**Z33型(2002年〜2008年)**として復活します。ボディ剛性の向上やVQエンジンの搭載など、現代的なスポーツカーとして再構築されました。
次のZ34型(2008年〜2022年)では、さらなるパワーアップとコンパクトな車体設計により、よりスポーティな走りが実現されています。また、NISMO仕様も登場し、より本格的なスポーツ性能が追求されました。
そして現行のRZ34型(2022年〜)は、歴代Zのデザインエッセンスを取り入れながらも、最新の技術で構築されたモデルです。3.0L V6ツインターボエンジンを搭載し、6速MTも選べることで、ドライビングの楽しさを大切にした設計となっています。
このように、フェアレディZは世代ごとに異なる形式と進化の方向性を持ち、それぞれの時代背景や技術を反映した魅力があります。どの形式が好きかは、用途や好みによっても異なるでしょうが、いずれのモデルもZらしさを体現した名車と言えます。
Zの中で一番人気なのは?
一番人気のフェアレディZを選ぶのは難しいですが、総合的に見てS30型Z(特にZ432)とZ32型は、長年にわたって多くのファンに愛されてきた代表的なモデルです。
人気の理由のひとつは、デザインと時代背景のマッチです。S30型は、1969年当時には珍しかったロングノーズ・ショートデッキの美しいプロポーションと、手の届く価格帯でスポーツカーの夢を実現させた存在でした。とくにZ432は、スカイラインGT-Rと同じS20型エンジンを搭載し、走行性能でも伝説的な地位を築いています。
一方で、Z32型は1989年に登場し、先進的なデザインとツインターボによるハイパフォーマンスを兼ね備えたモデルでした。国内外で高い評価を受け、北米市場でも成功を収めたことが人気に拍車をかけました。
中古市場においても、これらのモデルは高値で取引される傾向があります。特に状態の良いZ432やZ32のツインターボ仕様は、年々価値が上昇しており、コレクターの間でも注目されています。
ただし、Zの人気は年代によっても変わる傾向があります。例えば、Z33やZ34は比較的新しいため、若年層に支持されることも多いです。また、RZ34型は今後の評価が定まっていく段階にあり、将来的に名車としての地位を築く可能性もあります。
このように、最も人気のあるZは一概には決められませんが、「Zらしさ」を体現し、時代の象徴となったモデルとして、S30型とZ32型が特に多くの支持を集めていることは確かです。あなたが何を重視するかによって、選ぶべきZも変わってくるでしょう。
歴代の人気・価格・販売台数で見る評価
フェアレディZは長年にわたり多くのモデルが登場してきましたが、それぞれのモデルがどのように評価されてきたかを知るには、「人気」「価格」「販売台数」という3つの視点から見ていくのが効果的です。この3つの要素は、単に数字だけではなく、その時代のユーザーがZに何を求めていたかを物語っています。
まず「人気」についてですが、初代S30型やZ32型、そして現行のRZ34型は特に高い支持を受けているモデルです。S30型は日本だけでなく海外市場でも評価され、アメリカでは「Datsun 240Z」の名で一大ブームを巻き起こしました。Z32型はその後を継ぎ、洗練されたデザインと高性能を兼ね備えたモデルとして1990年代の象徴となりました。現在はRZ34型が最新モデルとして注目を集めており、予約開始と同時に多くの注文が殺到したことでも話題になりました。
次に「価格」です。新車販売時の価格と中古市場での現在の相場は大きく異なることがあります。例えば、S30型Z432は当時の価格こそ高めでしたが、現在では希少性から数千万円を超える価格で取引されることもあります。Z32型も人気グレードは価格が安定しており、状態が良ければ高値で売買されています。一方で、Z33やZ34は中古市場では比較的手頃な価格で入手可能であり、入門用スポーツカーとしての需要があります。
そして「販売台数」についても見逃せません。もっとも売れたモデルはZ32型で、国内外を合わせて50万台以上が生産されました。この数字はZの歴史においても特筆すべき実績です。Z33型も好調なセールスを記録し、フェアレディZの再評価を呼び起こしました。販売台数は単なる人気だけでなく、時代背景や市場ニーズ、そして日産の販売戦略とも深く関係しています。
このように、フェアレディZはモデルごとに異なる魅力を持っており、人気・価格・販売台数という3つの観点から見ても、それぞれの時代で重要な役割を果たしてきたことがわかります。それぞれのモデルの評価を知ることで、あなたにとって最適な「Z」がどれなのかを見極めるヒントになるはずです。
S30型Z432の伝説的なスペックとは
S30型Z432は、フェアレディZの中でも特別な存在です。そのスペックや背景には、今でも語り継がれるにふさわしい魅力が詰まっています。
Z432というモデル名には、実は意味があります。「4バルブ」「3キャブレター」「2カムシャフト」という特徴から名付けられたこのZは、単なるスポーツカーではなく、当時の技術を凝縮した高性能モデルでした。搭載されたエンジンは、スカイラインGT-Rと同じS20型2.0L直列6気筒DOHCエンジンで、最高出力は160馬力。軽量なボディと相まって、優れた加速性能とハンドリングを実現していました。
また、Z432は一般ユーザー向けというよりは、レースやモータースポーツでの活用を想定していた部分もあります。そのため、通常のS30型と比べて細部の作り込みも異なり、アルミ製パネルの採用や専用サスペンションなど、走りの質を徹底的に高める仕様が施されていました。これにより、当時の量産車としては異例の走行性能を誇っていたのです。
ただし、これだけの性能を持ちながら、販売価格は非常に高価で、当時の平均的な国産車の倍以上でした。そのため販売台数は非常に少なく、数百台しか生産されなかったとされています。この希少性もまた、Z432を伝説たらしめている要素の一つです。
現在では、Z432は国内外のオークションで数千万円の値が付くこともあり、コレクターズアイテムとしての価値が確立されています。その一方で、部品の入手が困難であったり、メンテナンスコストが非常に高いなど、実用面でのハードルも存在します。
このような背景から、S30型Z432は「憧れのZ」として語り継がれているのです。性能、希少性、そして歴史的意義。そのすべてが重なり合うことで、Z432はフェアレディZの中でも特別な伝説となっています。
Z32型の革新性とその魅力を再評価
Z32型フェアレディZは、1989年の登場当時からその先進性で注目を集め、スポーツカーとしての評価を一段と高めたモデルです。S30型から続くZの系譜の中でも、Z32型は“革新”という言葉がぴったりの存在であり、今改めてその魅力を再評価する価値があります。
まず最大の特徴は、流れるような曲線美を描くワイド&ローのボディデザインです。これは、それまでの直線的でクラシックな印象のZから大きく進化したもので、当時のデザイントレンドを先取りしていました。空力性能も重視されており、Cd値は0.31と優秀。これは市販スポーツカーとして非常に高いレベルでした。
次に注目すべきは、搭載されたVG30DETT型3.0L V6ツインターボエンジンです。最高出力は当時の自主規制上限である280馬力。これにより、Z32は単なるスタイリッシュなクーペではなく、本格的なパフォーマンスカーへと変貌しました。また、4WS(スーパーHICAS)や電子制御サスペンションなど、最新技術が多数盛り込まれていた点も大きな革新です。
インテリアもそれまでとは一線を画すもので、包み込まれるようなコクピットレイアウトと先進的なメーター配置により、ドライバーは機械との一体感を強く感じることができました。これらの設計は、現在のスポーツカーにも通じる考え方です。
ただし、デメリットも存在しました。電子制御の多用により、経年劣化した個体では故障リスクが高くなる傾向があります。また、整備性があまり良くないため、メンテナンスには相応の知識と費用が求められます。にもかかわらず、中古市場では現在も一定の人気を保っており、特にツインターボのMTモデルは高値で取引されています。
このように、Z32型は技術的にもデザイン的にも“次世代Z”の先駆けとしての役割を果たし、後続モデルにも多くの影響を与えました。今見ても色褪せないその革新性と魅力は、多くのZファンから今なお高く評価されています。
最新型Z34とRZ34 NISMOの性能比較
Z34型とその上位モデルであるRZ34 NISMOは、フェアレディZの現行世代を担う存在として注目されています。どちらも「現代のZらしさ」を追求したモデルですが、パフォーマンスや走行フィールには明確な違いがあります。
まずZ34型は、2008年にデビューした第6世代フェアレディZです。3.7LのV6自然吸気エンジン(VQ37VHR)を搭載し、最大出力は336馬力前後。NAエンジンならではのレスポンスの良さと高回転域までスムーズに吹け上がる特性が魅力です。重量バランスも良好で、スポーツ走行から日常使いまでバランスよくこなす万能型と言えるでしょう。
一方のRZ34 NISMOは、Z34の後継として2023年に登場した最新モデルです。先代のZ34と比較して、見た目も中身も大きく進化しています。エンジンは3.0L V6ツインターボ(VR30DDTT)を搭載し、最高出力は420馬力に達します。これにより、加速性能は大幅に向上し、0-100km/h加速は4秒台前半とされ、まさに「速さ」を追求した仕様になっています。
さらに、RZ34 NISMOには専用のボディ補強、足回り、ブレーキシステムが採用されており、コーナリング性能と安定性が格段に向上しています。トランスミッションにはATが採用されており、スムーズなシフトと高い制御精度で、街乗りからサーキットまで幅広く対応可能です。
ただし、RZ34 NISMOにはいくつかの注意点もあります。まず価格は大幅に上昇しており、ベースモデルのZ34に比べて100万円以上高価です。さらに、販売台数が限定されているため、新車での購入は困難で、抽選販売やプレミア価格がつくケースもあります。
このように見てみると、Z34は「扱いやすさ」と「コストパフォーマンス」が強みのモデルであり、RZ34 NISMOは「走行性能」と「特別感」に特化したモデルと言えます。どちらもフェアレディZの進化形であることに変わりはありませんが、選ぶべきモデルは、求める体験や用途によって大きく異なります。
フェアレディZ歴代最強を選ぶ視点と評価
フェアレディZ歴代最強を選ぶ基準とは
フェアレディZの歴代モデルの中から「最強」を選ぶ際に、何を基準にするかは非常に重要なポイントです。単純なスペックの高さだけでなく、そのモデルが登場した背景や技術的革新、さらには時代ごとのファンからの評価など、総合的な視点が求められます。
まず性能面から見れば、エンジン出力、加速性能、最高速、シャシーの完成度といった純粋な走行能力が一つの指標になります。これらは数字で比較しやすく、最新のRZ34 NISMOのように現代のテクノロジーを詰め込んだモデルが上位にくるのは自然な流れです。ただ、単に速ければ「最強」と言えるかどうかは議論の余地があります。
次に、技術的革新という観点も欠かせません。例えばZ32型が採用した4輪操舵(HICAS)やツインターボは、当時としては先進的であり、Zの進化を象徴する機構でした。このように、新しい技術やデザインで時代に影響を与えたかどうかも、最強を選ぶ上での重要な基準になります。
また、そのモデルがどれほど多くの人に支持されたかという「象徴性」や「人気」も見逃せません。たとえば、初代S30型のZ432は、その存在自体がZのルーツを物語っており、今でも伝説的な存在です。単なる性能比較では語れない“特別な価値”を持っています。
他にも、レースでの実績や限定生産の希少性なども評価ポイントになります。特定のモデルがレースシーンで輝かしい成績を残した場合、その評価はより高まる傾向にあります。
このように、「最強のフェアレディZ」は一つに絞るのが難しく、それぞれのモデルが時代ごとに“最強”であったと捉える方が自然です。現在の技術の結晶としてはRZ34 NISMOが最有力ですが、歴史的意義や象徴性の面ではS30型Z432に軍配が上がると考えるファンも少なくありません。何を重視するかによって、“あなたにとっての最強”が変わってくるのです。
中古市場の相場から見るZの価値
フェアレディZは新車だけでなく、中古市場でも非常に注目度の高い車種です。その理由は、各世代が持つ独自の魅力と、それぞれの希少性・コンディションによって大きく変動する中古価格にあります。ここでは、Zの価値を中古市場の相場から読み解いていきます。
まず、最も高騰しているのがS30型Z432をはじめとする初代モデルです。特にZ432は生産台数が極めて少なく、さらにレース向けの高性能L型エンジン(S20)を搭載していたため、現在の中古市場では数千万円単位の価格がつくことも珍しくありません。オリジナル状態を保った個体は非常に希少であり、もはやクラシックカー市場におけるコレクターズアイテムの域に達しています。
次に人気を集めているのがZ32型です。90年代のスポーツカー人気が再燃している今、このモデルは当時の“ハイテクZ”として再評価されており、特にツインターボ・MT仕様は高値で取引される傾向にあります。ただし、電子制御系の部品供給に不安があるため、整備履歴や状態によって価格は大きく変わります。
Z33型やZ34型は比較的手ごろな価格帯で流通しています。Z33は200万円前後から、Z34もグレードや走行距離によって300万円台で購入できるケースが多く、性能とコストパフォーマンスのバランスを重視するユーザーには人気です。一方で、RZ34 NISMOのような最新型・限定仕様になると、プレミア価格がつくこともあり、500万円以上は当たり前という状況です。
注意したいのは、年式が古いモデルであっても、無改造・低走行・良好な整備記録がある車両ほど価値が上がるという点です。逆に、過度な改造が施された個体は、純正重視のファンからは敬遠される傾向があります。
このように、中古市場は単なる“安く買える場所”ではなく、Zという車の価値を測る鏡とも言えます。モデルごとに価格相場と評価の傾向は大きく異なるため、目的に応じて選ぶべき年式や仕様が変わってきます。Zの歴史を知り、その価値を理解することは、理想の一台を手に入れる第一歩となるでしょう。
なぜフェアレディZは買えない?理由を解説
フェアレディZが「欲しくても買えない車」と言われることがあります。その背景には、いくつかの現実的なハードルが存在しています。特に近年では、需要の高まりと生産体制の変化により、購入が難しくなる傾向が強まっています。
まず第一に挙げられるのが「新車の供給不足」です。最新のRZ34型フェアレディZは、日本国内だけでなく海外市場からも大きな注目を集めており、販売開始と同時にオーダーが殺到しました。生産台数が限られている中で、需要が供給を大きく上回っているため、ディーラーでは抽選販売や長期の納車待ちが発生しています。中には1年以上の納期を提示されるケースもあり、すぐに手に入れたいと考える購入希望者にとっては大きな障壁です。
次に「価格の高騰」が影響しています。RZ34型は新車価格が500万円を超えるグレードもあり、オプションを追加すれば600万円以上になることもあります。また、中古市場でも新車より高い価格で取引される事例が出ており、予算に余裕のあるユーザーでなければ購入は難しくなります。
加えて「保険料や維持費の高さ」も無視できません。スポーツカーであるフェアレディZは保険料が高めに設定されやすく、さらにタイヤやブレーキなどの消耗部品もハイパフォーマンス仕様のため、維持するにはそれなりのコストがかかります。これに加え、排気量の大きいモデルでは自動車税も高額になるため、ランニングコスト全体を見越したうえでの購入判断が求められます。
さらに、限定モデルや人気グレードの多くはプレミア化しており、「抽選で外れたら買えない」「高額な転売車しか選択肢がない」という状況も、一般ユーザーにとっては心理的な負担となります。
このように、フェアレディZを「買えない」と感じる理由には、物理的な在庫不足だけでなく、金銭的・制度的な壁が複雑に絡み合っています。単なる“高嶺の花”ではなく、現実として入手が困難な存在となっているのです。
フェアレディZの最高時速はどれくらい?
フェアレディZの最高時速は、モデルごとに異なりますが、スポーツカーとしての性能を示す重要な指標のひとつです。ここでは、代表的なモデルごとに最高速度の目安を紹介しながら、Zのパフォーマンスの進化をひもといていきます。
まず、初代S30型(240Z)の最高時速は、おおよそ210km/h程度とされています。当時としては非常に高性能な部類に入り、欧州製スポーツカーにも対抗できるスペックを誇っていました。軽量なボディと直列6気筒エンジンのバランスが評価されていたモデルです。
次に登場するZ32型は、ツインターボを搭載したことで飛躍的に性能が向上しました。このモデルでは最高速度が250km/hに達するとされており、当時の国産車としてはトップクラスの速さでした。また、エアロダイナミクスの改善や電子制御技術の導入によって、高速安定性も非常に高かったことが特長です。
Z33型以降では、排気量が拡大される一方で自然吸気エンジンが主流となりました。Z33では最高速が250km/h前後、Z34型では300馬力を超える出力によって同程度の数値が維持されました。加速性能は向上しているものの、リミッターによって最高速度は制限されている場合が多く、実際の公道で体感することは困難です。
そして最新のRZ34型NISMOでは、最高時速はカタログ上では公表されていませんが、チューニングやリミッター解除を前提にすると270~280km/h程度に達する可能性があります。3.0リッターV6ツインターボの高出力エンジンと専用セッティングの足回りにより、サーキット走行にも耐えるポテンシャルを秘めています。
ただし、ここで重要なのは「最高速度=使いやすさ」ではないということです。日本の公道では法定速度があるため、これほどのスピードを発揮できる場面は限定的です。したがって、Zの魅力は単なる直線スピードだけでなく、コーナリング性能やドライバビリティなど、トータルバランスにこそあるといえるでしょう。最高速度の数値はその象徴であり、Zが本気で走りを追求してきた証でもあります。
スープラとZはどっちが速い?性能比較
スープラとフェアレディZは、どちらも日本が誇るリアルスポーツカーとして長年比較され続けてきました。特に現行モデルであるトヨタGRスープラと日産フェアレディZ(RZ34型)は、価格帯・性能・ターゲット層が重なることから、走行性能における優劣が気になる方も多いでしょう。
まず、加速性能に注目すると、GRスープラ RZグレードは3.0L直列6気筒ターボエンジンを搭載し、最高出力387psを発揮します。0-100km/h加速は約4.1秒とされ、俊敏なレスポンスが特長です。一方、RZ34型フェアレディZも3.0L V6ツインターボを採用し、出力は405psに達します。0-100km/h加速はおよそ4.3秒程度とされ、パワーは上回るものの車重の影響でややスープラに遅れを取ります。
最高速度については、どちらもリミッターの関係で公道仕様では250km/h前後に制限されていますが、解除された状態では両車とも270~280km/h程度のポテンシャルを秘めていると考えられます。このため、単純な直線スピードでの勝負はほぼ互角といって差し支えありません。
一方で、コーナリング性能や操作性には違いが見られます。GRスープラはBMWと共同開発されただけあり、欧州車的なシャープなハンドリングが印象的です。比較的軽量でコンパクトなボディはサーキットでも扱いやすく、ドライバーの意図にリニアに応える挙動を示します。
対するフェアレディZは、より直線的な加速力と安定感を重視した設計です。とくに高速域での安定性は優れており、ドライバーに安心感を与えますが、取り回しやすさの面ではやや重さを感じる場面もあります。ハンドリングはやや穏やかですが、それが「GTカー」としての個性とも言えるでしょう。
こうして見ると、「速さ」にもさまざまな側面があることがわかります。0-100km/h加速だけを見ればスープラがやや有利ですが、総合的な走行性能や快適性、扱いやすさなどを含めて比較すれば、どちらが優れているかは用途や好みによって変わります。まさに、どちらも甲乙つけがたいライバルなのです。
技術の集大成・RZ34型NISMOが最強の理由
RZ34型NISMOは、これまでのフェアレディZシリーズの技術と哲学を結集した、まさに「最強」と呼ぶにふさわしいモデルです。外観や装備だけでなく、走行性能の面でも従来モデルを大きく上回る進化を遂げており、Zファンならずとも注目すべき存在となっています。
まず、パワートレインにおいては、3.0L V6ツインターボエンジンを搭載し、最高出力は420psを記録。トルクも高回転域まで力強く伸びる特性を持ち、低速から高速までリニアに反応する加速力が魅力です。さらに、NISMO専用のECUチューニングや冷却システムの最適化が施されており、安定して高性能を発揮できる設計になっています。
シャシーと足回りにも注目です。RZ34 NISMOは、ボディ剛性の向上に加え、サスペンションの設定が見直されており、従来モデルよりも路面追従性が高く、ハンドリング性能も一段と鋭くなっています。高速道路では直進安定性に優れ、ワインディングではドライバーの操作に応じた正確な動きが実現されており、日産のモータースポーツで培われた技術が反映されています。
外装デザインも、空力性能を意識した形状に進化しています。前後バンパー、リアスポイラー、サイドスカートなどはすべてNISMO専用で構成され、ダウンフォースの最適化と冷却性能の向上を図っています。これにより、高速域での走行安定性が格段に向上し、見た目だけでなく機能面でも高い完成度を誇ります。
さらに、インテリアには専用のレカロ製スポーツシートやアルカンターラ仕上げのステアリングを採用するなど、スポーツドライビングにおける集中力を高める工夫が随所に施されています。まさに、走るための空間として最適化されたコクピットといえるでしょう。
これらの特長を総合すると、RZ34型NISMOは単なる「高出力モデル」ではなく、走行性能・装備・デザインのすべてにおいて妥協なく仕上げられた、フェアレディZの技術的頂点と呼べる存在です。その意味で「歴代最強」とされるのも当然であり、Zの進化の到達点として多くのユーザーに支持されているのです。
名車Z33型の評価と今再注目される理由
Z33型フェアレディZは、2002年に登場した5代目モデルであり、日産がZブランドを再生させた象徴的な1台です。Z32型の生産終了から約6年のブランクを経て登場したZ33は、多くのファンの期待を背負って市場に投入されました。その結果、初期型は瞬く間に人気を集め、2000年代前半を代表するスポーツカーの一角を担うことになります。
このモデルの特徴は、シンプルで力強いFRレイアウトと、3.5L V6自然吸気エンジン(VQ35DE)の採用による高い動力性能です。280馬力を発揮するこのユニットは、当時の自主規制いっぱいの出力で、アクセルを踏み込むと直線でも峠道でもスムーズな加速を見せてくれます。また、車体バランスも優れており、スポーティでありながらも安定したハンドリング性能が評価されていました。
当時の価格帯も注目すべき点でした。新車価格は約300万円前後で、同クラスの輸入スポーツカーと比べて手頃であり、性能と価格のバランスに優れた“コスパの高い国産スポーツカー”というイメージを定着させました。これが販売面でも追い風となり、Z33は世界中でヒット。とくにアメリカ市場では「350Z」の名で愛され、多くのカスタムベース車としても選ばれました。
そして今、Z33型は再び注目を集めています。その理由の一つが「現代では味わえない素直なNAエンジンの走り」です。昨今のターボ車や電動化モデルが主流となる中で、Z33が持つ自然吸気ならではのレスポンスや回転フィールは、ドライバーにとって貴重な存在となっています。さらに、比較的手に入りやすい中古価格や豊富なアフターパーツの存在も、若年層やカスタム志向のユーザーにとって魅力的な要素です。
もちろん、年式が古くなっているため、経年劣化によるメンテナンスの必要性は無視できません。とくにエンジンオイルの消費やサスペンションのヘタリなど、走行距離が多い個体では注意が必要です。ただ、それらを理解し、しっかり手をかければ、Z33は現代でも十分に通用するドライビングプレジャーを提供してくれます。
このように、Z33型は単なる過去のモデルではなく、今だからこそ評価される魅力を持った「名車」として、再びその価値を見直されています。クラシックと最新の中間にある存在として、Zの歴史を語る上で欠かせない一台です。
フェアレディZ歴代最強を総括する注目ポイント
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各世代の形式は時代の技術とニーズを反映して進化してきた
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初代S30型Z432は今なお伝説的な存在として高く評価されている
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Z32型は革新的なデザインとツインターボで世界的にヒットした
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最新のRZ34型NISMOは性能面で歴代最強クラスとされている
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人気モデルはS30型とZ32型が圧倒的で中古市場でも高値を維持
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モデル別の魅力はデザイン・技術・走行性能で大きく異なる
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中古相場は年式や状態によって大きな価格差がある
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フェアレディZは新旧問わず幅広い世代に支持されている
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販売台数が多いのはZ32型で国際的な成功を収めたモデル
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NAエンジンのZ33型は今再評価される存在となっている
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スープラとの比較では加速と直進性能で接戦の関係にある
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高性能モデルほど価格や維持費で購入ハードルが高まる傾向
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歴代最強の定義はスペック、人気、象徴性など多角的に異なる
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各モデルには独自の走行フィールと時代背景がある
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